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悪質タックル問題で、注目を集めていた内田監督の進退ですが、「あれくらいやらないと勝てないよ」と発言しただけに今後も継続して指導する見方もありましたが、5月19日(土)辞表を表明しています。

 

監督

全て私の責任です。

と指導者魂を見せてくれました

「あんなひどい指示を出したのだから当然だろ!」

 

と世間は当然思っているでしょう。ただ、一方で今回の件を通じ、スポーツの指導に従事している方は、今一度自身の指導方針を見直す事になるでしょう。

 

大袈裟かもしれないですが、「激しく行こう。ただ、安全第一!怪我をさせてはダメだ。」と試合前に指示をするコーチや監督がたくさん出てくるかもしれません。

 

決して、「潰せ!」と言うような発言は出来ないのです。

 

まず、日大の悪質タックルが何故起きてしまったのか?を検証してみましょう。明確な監督の指示であれば、下記のような指示をしたことになります

 

監督

おい!試合に出たいならQBを潰せ!パスした後に何秒経過しても、後ろを向いていてもいいから入れ!

 

2017年大学日本一に輝いた監督が、このような指示を出すと思いますか?明らかに危険でスポーツマンシップに反した発言を大学のトップに君臨する監督が指示するでしょうか?

 

少し、考えにくいです。ただ、下記のような指示は出しているはずです。

監督

おい!激しくいかないと勝てないぞ。相手チームのキーマン QBを最初から潰せ!

 

どれくらいの圧力をかけていたのかは不明ですが、「潰せ!」的な発言はしているでしょう。ただ、あんな潰し方をするのは内田監督も「んっ?」という感じだったのではないでしょうか。

 

QBがボールを放してから、3秒経過した後でのタックルです。

 

この場合、QBがボールを持っている間に近くに行く事が出来なかったのであれば、次のセットプレーを狙うのが普通でしょう。

 

「潰せ!」という発言は、同じようにフィールドの格闘技と呼ばれるラグビーでもよく指導者から言われる言葉です。特に優秀なスクラムハーフが相手チームにいる場合は、「ハーフ(9番)を潰してこい!」とほぼデフォルトで指示される言葉です。

 

ただ、全員が「ハーフ(9番)がボールを持った時に激しくタックルに行く」と認識しており、タックルに入るのはボールを放したか、放していないかの際まです。

 

アメフトで言えば、下記動画のタイミングが激しいディフェンスの理想ではないでしょうか。

 

 

日大の悪質タックルのように、「一度ボールを持てば、潰すしかない!」と判断してしまえば、ラグビーでも数秒後にタックル行く選手も出てくるかもしれません。

 

するとどうでしょう。”ラグビーの試合でも悪質タックル”というようなタイトルでYouTubeにアップロードされる事になるでしょう。

 

サッカーでも同じです。スライディングで狙う事もあるでしょう。野球でもデッドボールを狙う事もあるでしょう。しかし、世間が危険(ニュースにすれば盛り上がる)と判断したプレーは一気に拡散します。

 

今までは「やりすぎだろ~!」とその場だけで終わっていたプレーも、監督が辞表に追い込まれる時代なのです。

 

今までは普通に発言していた選手を鼓舞するような発言もこれからの時代は身長に言葉を選ぶ必要が出てきそうです。

 

アメフトやラグビーにおいては、「潰せ!」という指示は無くなるかもしれません。「激しいタックルを決めにいこう!」等のポジティブな発言のみがミーティングルームに飛び交う事になるでしょう。

 

現在、球技スポーツはより安全性を考慮したルール改正が行われています。危険なプレーで怪我し、試合から抜ける事がないように、更なる仕組み作りが必要なのかもしれません。

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